【お食事だより】スーパーフード『モロヘイヤ』
皆さん、こんにちは! ミール課のKです。
本日のお食事では、ずっとずっとご紹介したかったモロヘイヤが登場しました!
処理前のモロヘイヤちゃん
皆さまは「モロヘイヤの茎には毒がある」という話を聞いたことはございませんか? 「だから茎は絶対に食べない!」という方も少なくないかと思います。
モロヘイヤの茎は、時期によって毒性があります。しかしながら、常に毒性があるわけでなく、収穫期を終え成熟した茎にだけ毒性があります。
したがって、スーパーなどで販売されているモロヘイヤは、収穫期を迎えた食べごろの葉や茎なので、茎部分には毒性がありません。購入したモロヘイヤであれば、毒を気にすることなく安心して食べられます。
ですが、当施設では食べやすさを優先し、葉っぱの部分だけを使用しています。
普段から軟らかいものばかり食べて顎が衰えてしまったKにとって茎は硬くて食べられないのです
茎を取り除いたモロヘイヤ。軟らかくて食べやすいです。
実際に提供した献立はこちら。
今回はトマトと一緒に土佐酢で和えました。
7月13日昼食
主菜1:チーズチキンカツ
主菜2:サバの味噌煮
冷菜:モロヘイヤとトマトの土佐酢和え
温菜:かぶとベーコンのサッと炒め
果物:スイカ
では、「王様の野菜」と呼ばれ、栄養価が高いことで有名なモロヘイヤについて、より詳しく学んでいきましょう。
☆モロヘイヤの栄養素
①皮膚・粘膜の健康に不可欠なβ-カロテン
βーカロテンとは体内でビタミンAに変換される栄養素で、皮膚や粘膜の健康を保つ働きをもっています。
その他に、細胞を傷つける原因のひとつである活性酸素を防ぐ抗酸化作用もあるため、若々しい肌を保つためにも重要な栄養素でもあります。
βーカロテンが豊富なことで知られているにんじんよりも、モロヘイヤのほうが圧倒的にβーカロテンを多く含んでいます。その他の野菜と比較してもモロヘイヤのβーカロテン量はトップクラスなのです!
②美肌を作るビタミンC
β―カロテンと同じように強い抗酸化作用をもつビタミンCは、美肌を保つのに欠かせないコラーゲンの生成にも必要な栄養素です。
その他にも、植物性の鉄分の吸収を助け、免疫機能が適切に働くようにサポートしてくれます。
ビタミンCも他の緑黄色野菜よりはるかに多く含まれています。効率よくビタミンCを摂りたい場合にも、モロヘイヤはおすすめの食材です。
③老化防止・血管の健康を保つビタミンE
ビタミンEも強い抗酸化作用をもっており、細胞の酸化(老化)を防いでくれます。
加えて、血管を拡張することで血液の凝固を防いだり、赤血球の破壊を防ぐ役割もあります。
モロヘイヤのビタミンE量は他の緑黄色野菜の3倍以上含まれています。
モロヘイヤは特にアンチエイジングや血管の健康を保ちたい方に、おすすめの食材です。
④発育や細胞の産生・再生を助ける葉酸
葉酸には赤血球を産生したり、発育に重要なDNA・RNAの産生を助ける働きがあります。特に妊娠する前の女性や妊婦さんには、積極的に摂取をすることが推奨されています。
適切に摂取することで、胎児の先天異常である「神経管閉鎖障害」のリスクを減らせることが分かっています。
葉酸を多く含むことで知られているほうれん草よりも、実はモロヘイヤのほうが葉酸を多く含んでいます。
モロヘイヤは加熱すると量も減り簡単に葉酸の補給ができるため、食欲がないときにもおすすめです。
⑤便秘を改善する食物繊維
ペクチンやマンナンなどの水溶性食物繊維が豊富に含まれているモロヘイヤは、便をやわらかくし、便通をよくする働きがあります。加えて腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善するため、便秘が気になる方にはおすすめの食材です。
ネバネバ野菜で知られているオクラと同じくらいの量の水溶性食物繊維を摂ることができます。ネバネバ同士性も良いため、一緒に調理して食べるのもおすすめです。
☆モロヘイヤを調理する際のポイント
モロヘイヤを調理する際に気を付けて欲しいポイントは二つあります。
①油と一緒に食べる
モロヘイヤに含まれるβ-カロテンやビタミンEは脂溶性ビタミンに分類され、脂に溶ける性質を持っています。
そのため、脂と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
②茹でる時は短時間で!
モロヘイヤに含まれるビタミンCや葉酸、水溶性食物繊維は水に溶ける性質を持っています。
湯で時間が長ければ長いほど茹で汁へ栄養素が流れ出てしまうため、茹でる場合はサッと済ませるようにしましょう。
☆モロヘイヤを食べて元気に過ごそう!
今回のブログはモロヘイヤの紹介でした。体に嬉しい栄養素がたくさん含まれている食材なので、ぜひ普段のお食事に取り入れて下さい!